食品メーカーの品質保証の年収

食品メーカーの品質保証の年収

1997年4月から2019年3月まで22年間同じ食品メーカーで働いてきました。

検査結果など紙しかなかったデータを電子化したり、バイヤーの時は包装資材のコストを7000万円/年削減したり、製造委託先の管理をしていた時は長年高止まりしていたクレーム件数を半減させたり、周りの協力を得て22年の間にいろいろやってきました。

平均年収はその会社の勢いを表しているのでしょうが、各自の年収はその人がどれだけ会社にとって必要かというバロメーターでもあるでしょう。

品質保証という業務は独立した部署を構えている会社もあるでしょうし、製造などにその業務を割り振られている会社もあるでしょう。そして何かあった時というより、何もないために存在するような地味なお仕事です。

間接的には会社にプラスの影響を与えられますが、品質保証ががんばったおかげで売上が昨対120%越えしたとか、利益が倍増したということはまずないでしょう。品質保証は攻める業務ではなく守りの業務です。しかし儲かりまくっている食品メーカーに於いても、あまり利益が出ていない食品メーカーに於いても絶対に必要な業務です。

利益率にかかわらず、基本的にやっていることはどの食品メーカーでもほぼ同じです。利益率の高い低いにかかわらず、品質保証には一定の経費がかかってしまいます。

年収だけを考えた場合、利益をしっかり出している会社で品質保証をできたら良いですよね。ただすでにできあがった品質システムに乗っかかるのが良いのか、これから構築していくことでスキルを高めたいのかなど、会社選びはいろいろな視点から見て自分の価値観と照らし合わせて決めないとうまくいかないことは言うまでもありません

ちなみに私が長年お世話になった会社での年収はこんな感じでした。通勤費は約30万円/年です。

退職金もくださいました。氷河期に拾っていただいて、こんな奴を22年間も面倒を見ていただいた上にありがたいことです。