スプレーによる正しいアルコール消毒方法

スプレーによる正しいアルコール消毒方法

製造機器や調理器具、手袋など食品工場の加熱後の工程ではありとあらゆるものを消毒して使います。次亜塩素酸水などもつかわれていますが、最もよく使われているのがアルコール製剤でしょう。アルコールに浸した不織布の布巾(カウンタークロス)で機械器具を拭いて消毒する方法もありますが、スプレーを利用することも多いと思います。しかしスプレーを利用すると作業者によって消毒のレベルに差ができてしまうのが難点です。

アルコールと次亜の違いについてはこちら

スプレーの水滴の様子

スプレーのトリガーを引くとアルコールが細かい粒となって出てきます。プラコンなど割と大きなものに噴霧する時に見られますが、ふんわり全体にアルコールがかかるようにスプレーする人と、近付けて何度もスプレーする人がいます。どちらも同じ効果が得られるでしょうか?

スプレーの水滴が飛ぶ様子

スプレーに墨汁を入れて噴霧してみました。

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ある程度の距離から噴霧した様子です。広範囲に飛んでいることはわかりますが、点々と飛んでいるので白い部分は消毒できません。ふんわりかけて消毒できたと思っている作業者がいますが、このような状態では消毒したことにならないことがわかると思います。でもアルコール製剤は無色なのでわかりにくいですよね。

上図より近付けて噴霧した様子です。隙間なく噴霧できている部分は消毒できます。少しずつずらしてスプレーすれば消毒できそうですが、かなり手が疲れそうです。

イメージとしてはこんな感じでしょうか。水滴の間にいる菌を消毒することは出来ません。

アルコール製剤をスプレーをした後にすべきこと

ふんわりかけたら水滴の間の菌が消毒できません。近付けてかけるにしても、何度も噴霧していたら手が疲れますし、コストも気になってしまいます。清潔なカウンタークロスやペーパータオルで、アルコールをのばしましょう。手洗いの後、ペーパータオルで水気を拭き取り、アルコールを振った後に両手をこすりあわせるのと同じです。

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まとめ

消毒するためにアルコール製剤を使うわけですが、使い方が間違っていてはちゃんと消毒できません。ふんわりスプレーでは菌が生き残ってしまう可能性が高いです。スプレーした後に清潔なカウンタークロスなどでアルコールをのばす、もしくはアルコールに浸したカウンタークロスで拭くことでちゃんとした消毒ができます。

菌は目に見えませんし、アルコール製剤も透明なのでふんわりスプレーで消毒できているつもりになっている作業者がいるので教えてあげて下さい。

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