食品工場の熱中症対策

食品工場の熱中症対策

夏場は40℃を超える環境になって、汗だくになりながら一生懸命食品を製造している作業者を見ると頭が下がる思いです。

労働災害としての熱中症

食品工場の中でも加熱工程はかなり暑くなるところがほとんどだと思います。まだ乾燥していれば良いのですが、茹でたり蒸したりする加熱工程では湿度も高く、作業に携わっている人はかなり過酷な環境で働くことになります。

長時間、暑いところで作業することになるので水分補給が欠かせません。給水器を設置したりするものの、女性やナイーブな人は使用をためらう傾向があるように思います。また、感染症対策で使わないようにしているところもあるでしょう。会社としては熱中症を起こすわけにはいきませんので、各自で用意した飲料を工場に持ち込むようにしているところが多いと思います。

食品工場への飲み物持ち込みルール

労働安全上、飲み物を工場に持ち込むことを認められることになるケースが多いと思います。しかしなんでもかんでも持ち込まれると食品衛生上困ったことになりかねません。品質保証部が飲み物持ち込みにルールを設ける必要が出てきます。

置き場所

「作業場のどこにでも置いてもよい」にすると収拾が付かなくなります。置き場所を表示し、そこ以外に置いてあれば廃棄と取り決めましょう。

容器

ガラス瓶

ガラスは割れると大変です。もし食品に混入するとケガをする原因になりますので、ガラスに入った飲み物は持ち込み禁止にした方が安全です。

魔法瓶の水筒でガラスのものもあります。昭和の魔法瓶はガラスが普通でしたが、令和のガラスの魔法瓶水筒はおしゃれになっています。水筒の持ち込みを認めている場合は、個別に許可を出したもののみに限定したほうが良いでしょう。

フタを開け、飲みかけで置いておかれると、倒して中身がこぼれたときに掃除がめんどうです。

紙パック

ストローの袋が異物にならないか、気になるところです。飲みかけも缶と同様に心配なところです。

カップ

コンビニコーヒーなどです。これも倒したときの事を考えると避けたい容器です。

ペットボトル

栓が出来るので、倒しても中身がこぼれません。ある程度の強度があり、そう簡単に割れないので工場持ち込みには適しています。ラベルを剥がし、容器に名前を記入させて持ち込むのが一般的なルールだと思います。

アレルゲン

飲み物を工場に持ち込むときに一番気になる点がアレルゲンだと思います。アレルゲンが気になるので、水・お茶・スポーツ飲料の3つに限定して持ち込みを認めているところが多いと思います。

工場で製造しているどの商品にも入っているアレルゲンなら、あまり気にしなくても良いのかもしれませんが、ある商品にしか入っていないアレルゲンやどの商品にも入っていないアレルゲンに関しては、持ち込む飲み物にも注意が必要です。気になる飲料の表示を確認しました。(※2020年9月時点の表示です。)

ミネラルウォーターでも味付きのものが出てきました。これらにはアレルゲンが含まれているものもあります。

サントリー天然水
朝摘みオレンジ

アレルゲン:オレンジ

日本コカ・コーラ
いろはす もも

アレルゲン:もも

お茶

緑茶、ほうじ茶、烏龍茶のような茶葉から作ったお茶だけでなく、麦茶のように茶葉を使わないお茶もあり、一口にお茶と言っても以外と範囲が広いものです。

サントリー
胡麻麦茶

アレルゲン:大豆、ごま

アサヒ飲料
十六茶

アレルゲン:なし

日本コカ・コーラ
爽健美茶

アレルゲン:なし

※えごまはアレルゲン28品目には含まれていません。消費者庁Q&A D-14

トップバリュ
ハト麦ブレンド茶

アレルゲン:なし

※みかんの皮はアレルゲン28品目には含まれていません。消費者庁Q&A D-12

伊藤園
そば茶

アレルゲン:そば

キリンビバレッジ
午後の紅茶 ミルクティー

アレルゲン:乳成分

日本コカ・コーラ
紅茶花伝 贅沢しぼりピーチティー

アレルゲン:もも

スポーツドリンク

大塚製薬
ボディーメンテ

アレルゲン:乳成分

まとめ

作業場の環境を改善できれば一番なのですが、どうしても室温が高くなってしまう工程があります。その工程で一生懸命製造をしてくれる作業者が熱中症にならないようにしなければなりません。水分補給するために、各自が用意した飲み物の持ち込みを認めることになると思いますが、品証は工場と協議してルールを設ける必要があります。上記を参考にして、各工場に合ったルールを設定してもらえれば幸いです。