食品への異物混入防止対策 工場持込禁止にすべき金属編

食品への異物混入防止対策 工場持込禁止にすべき金属編

ホッチキス

細長い金属は金属検出機で拾いにくいので、普通の食品工場では工場内にホッチキスは持ち込めないルールになっています。書類を綴じたり、備品のパッケージをとめるのに使われたりしていますが、工場に入る前にホッチキスを外してから持ち込むようになっているはずです。

納品書などをホッチキスどめして持ってくる業者もあると思います。原料受け入れ場所には大きめの磁石を置いて、そこでホッチキスを外して磁石にくっつけるようにすればいいでしょう。もちろん業者にホッチキスどめしないように申し入れるようにもしましょう。

ホッチキスの代わりには、コクヨのハリナックスが一般的です。そのほか、クリアホルダーやOHTOガチャックを利用することもあります。工場に持ち込む書類を束ねたいときはこのあたりを利用します。

アスクルでも針なしホッチキスを取り寄せられます。というかニューエスカルゴって製造中止になっていたのですね・・・

工場外のホッチキス

経理や人事など事務所でホッチキスを使っています。品証としては事務所も含めて工場全体で禁止にしたいところですが、そういう協力もなかなか得られないものだったりします。

どうしてもホッチキスを使わないといけないのであれば、色つきのホッチキスにするといいでしょう。消費者からのお申し出の異物に色が付いているかいないかで、製造工程での混入の可能性が高いか低いか簡単に判断できます。

色つきでなくても、一般的なNo.10以外のサイズの針を使うルールにしている工場もありました。とにかく一般的に使われているホッチキスの針と見分けが付く針ならばいいでしょう。

折れ刃のカッターナイフ

刃を折って使うように出来ているので、折れても気づくことができません。そしてもし混入した場合は危険度が非常に高いので普通の食品工場では持ち込み禁止になっています。

代わりにはさみや折れ刃ではないカッターを使っています。

画鋲

「押しピン」は関西限定の呼び方らしいです。これも普通の食品工場では使われていません。コマンドタブに変えると良いでしょう。

金たわし

これも一般的な食品工場では持ち込み禁止に指定されています。ちぎれてもわかりませんし、細長いので金属検出機で検知しにくい金属片です。金たわしでないとこすり取れないところは、金ベラ(スクレーパー)に代えるなどしたほうがいいでしょう。

網ザル

網ザルがほつれて、針金が折れて食品に混入しても気づくことは困難です。「ほつれたら交換」と言うルールにしておけばまだ良いのでしょうが、ほつれてきても「まだいける」と楽観視して使い続けている内に異物混入事故となるケースがあります。

網ザルはパンチザルに変更したほうがいいでしょう。

網ザル

パンチザル

マグネットセパレーター

マグネットを設置しているところもあると思います。設置していても磁力が弱まっていれば、思っていた効果を得られませんので、定期に磁力の点検をしましょう。

新入社員が考える持ち込み禁止品

新入社員教育で聞いてみたら「ピストル」、「ミサイル」、「爆弾」、などの答えが返ってきました。間違いじゃないけどそういう意味で聞いたんじゃないんですよ・・・

でも思ったことを素直に口にできるって良いですよね。「こんなこと口にしても大丈夫かな? 怒られないかな?」と思わせる環境は良くないですね。「そんなことも知らんのか!」、「いちいち聞かんと自分で調べろや!」と言われるたびに、言うだけ無駄という学習をしていってしまいます。長年働いてきた人にとっては当たり前のことかもしれませんが、それを見直す機会にもなります。丁寧に説明して良い関係を築き、人を育てていきたいものです。

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