食品メーカーで飲み会をするときに気をつけるべきこと
- 2019.12.14
- 品質保証
師走は忘年会シーズン、年明けは新年会シーズンです。会社(職場)の飲み会に参加される機会も多いのではないでしょうか?
会社の飲み会のルール
上司に注いで回る、ビール瓶は両手で持ってラベルを上にして注ぐ、勧められたらコップを空ける、注がれるときはグラスを傾ける、上の人に注いでもらったら一口つけてからグラスを置く、途中参加は駆けつけ三杯、などのルールのことではありません。(私は酔えればいいので全然気になりませんが、、、)
会社の飲み会では食品メーカーとして気をつけたほうが良いポイントがあります。
飲み会のメニューに注意
大前提として衛生的なお店を選んでいると想定してます。多くの方は汚らしいお店で乾杯したいとは思わないでしょうし、個人的に飲みに行くわけではないので衛生より値段を優先して店を選ぶ幹事も少ないと思います。
やはり食品会社ですので食中毒の危険度が高いメニューは外した方が安全です。その他、会社によっては製造ラインへの枯草菌の持ち込みを防ぐため、納豆禁止のところもあると思います。
飲み会後に体調不良者が続出
10年ほど前ですが、ある職場で体調不良で休む人が続出しました。調べてみると職場の飲み会が開催されており、飲み会に参加した人に集中していることがわかりました。
その飲み会ではカキ鍋が出ていました。体調不良者の検便をしたところ、ノロウイルスに感染していました。念のため飲み会に参加した人の職場のトイレやノブ、手すりなどの次亜殺菌をしてまわりました。
職場が回らない
同時期に複数の人が休むので(というか出勤停止)、作業が回らなくなります。加熱前工程の職場でしたが、飲み会不参加の人と他部署からの応援で生産をしていました。ウイルスが出切って、検便結果が陰性になるまで結構社内の人員のやりくりは大変だったようです。
個人で食事をして食中毒菌に感染するなら、会社側から見たら1人の欠勤で済みますが、職場の催物が原因でかなりの人数が出勤させられない状況に陥ると結構きついです。勤務時間外の個人の食生活に会社がとやかく言うのははばかられますが、会社(職場)の飲み会についてはメニューに気をつけた方が良いと思います。
食品関連企業の考え方は様々
感染者が受診した医院から保健所に連絡が入ったようで、飲み会をしたお店は営業停止になりました。
そのお店は地元で展開している居酒屋チェーンだったのですが、チェーンの経営者から代表電話に連絡があり、その後品証に回ってきました。
「おたくも食品を扱っているならわかるでしょ! 同業者なのに保健所に言うなんてあんまりじゃない! あんたのところのおかげでうちは営業停止になったじゃないの!」とお怒りでした。わざわざ電話して一言言ってやらないと、いても立ってもいられないくらい頭にきていたんでしょうね。
カキのメニューを選ぶとか、カキを選んだとしても中まで十分すぎるくらい火を通さなかったとか、脇が甘いのは確かですのでみなさんの会社ではこのような失敗をしないように参考にしてください。
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