バイヤー部門の品質保証

バイヤー部門の品質保証

自社工場の原料バイヤーと、製造委託品のバイヤー部門を経験しました。これからの時代は、バイヤー部門も品質保証の専門的な知識をある程度持っておかないと務まらなくなるのではないでしょうか?

原料バイヤー部門に異動

2012年に品証から原料バイヤー部門へと異動になりました。日配品のメーカーでしたので品証は毎日誰か出勤する勤務形態です。それ故、曜日に関係なくほぼ自分の都合で好きな時に休めるところが気に入っていたのに、自分の担当範囲を決め、基本土日休みの部署に異動と内示された時はとてもがっかりしました。

しかし会社の決定には従わざるを得ないのがサラリーマンです。気が進まないまま異動したものの、わからないことばかりで本当に困りました。

先日のセミナーに当時の営業担当の方がお越しくださって教えてもらいましたが「えらい畑違いの人がきたなぁ」ととてもやりにくかったそうです。値段じゃなくて品質面をうるさく言ってましたからね。eBaseも早く出せ、必ず出せとやっていたので、今までのバイヤーと違って調子狂ったらしいです。

製造委託品のバイヤー部門に異動

2016年からは製造委託品のバイヤー部門に異動しました。と言ってもやることは品質部門の業務です。しかし品証と違ってクレームの報告書を書かなくて良いという点がとても助かりました。

報告書を作る部門との分離

流通に提出する報告書を作らないといけないと、スケープゴートを見つけて、やはり小手先の対策に走ってしまっていたと思います。

しかし報告書作成の責任がないので、本当の原因を、時間を掛けてでも良いからしっかり見つけて対策することができました。この時、会社が行った組織間の仕事の割り振りの見直しは、非常に効果的な変革だったと思います。

転職の面接を受けた食品企業でもバイヤー部門に品証ができる人を置いている一部上場企業や、これから品証知識を持った人を置きたいから即戦力を求めている一部上場企業もありましたので、報告書作成部門と対策指導部門を分離は割と早いほうなのではないでしょうか。