食品への異物混入防止対策 乾燥剤漏れ

食品への異物混入防止対策 乾燥剤漏れ

リコールプラスを見ていると、乾燥剤の封が甘くて漏れてしまったので回収しますというのをよく目にするような気がします。最近はいろいろな種類の乾燥剤が出ていて、シート状の乾燥剤を見かけるのはこのあたりのリスクを気にしてのことなのかもしれませんね。知らんけど・・・

以前の会社では、味の素のアクティバという酵素製剤を使っていました。これは袋が二重になっていて、間に鉄粉(たぶん脱酸素剤)が入っています。なので袋の上部を開封するようにノッチが付いているのですが、袋のお尻をはさみで開封した人がいてえらいことになりました。

最初に気づいたのは包装の金属探知工程で、すべての製品が排除されるのです。まぁ、鉄粉入りなので排除されないものがあってはいけないのですが、尋常ではないくらい金探が反応するので、何が起こったんだろうと大騒ぎになるわけです。なんなら金探が故障しているのではないかという感じで。

しかし別のラインの金探に通してもはじくわけで、調べていったらアクティバの袋の中の鉄粉が混入したことがわかりました。もちろんその近辺の数バッチはすべて廃棄となり、ラインを徹底洗浄してから生産しなおしとなりました。

いつもと違うことをしたくなるのはエニアグラム的にタイプ4かもしれませんね。タイプ6なら絶対に起こさないアクシデントでした。

食品工場ではすこしでも異常があれば出荷止めにします。見た目の不良などであればまれに従業員に配ったりすることもありますが、それ以外は廃棄です。ほとんどは大丈夫なはずだけどどれかに入っているかもしれない場合、リスクを重視して怪しいものは全部廃棄となります。それくらい厳しく管理しているつもりなのに異物混入などが起きてしまいます。管理の徹底にゴールはないので、日々精進しかありませんね。