食品への異物混入防止対策 ヒモ編
- 2019.09.30
- 異物混入防止対策
工場内でボールペンとクリップボードを結んだり、コードを束ねたりするのにヒモが使われている場合があります。しかしヒモが異物混入の原因になる場合があります。
ビニール紐(すずらんテープ)
工場なら段ボール箱を仕入れているところがほとんどでしょう。納品時に段ボール箱を束ねているヒモを再利用していることがあります。このヒモは裂けやすい材質のものが多く、劣化してくると破片が出て異物混入の原因になります。
工場には持ち込まないよう取り決めましょう。また、ダンボールを束ねているひもは再利用せず、外したときに廃棄するようルール化しておきましょう。
綴りヒモ
そもそもこのヒモはパンチで穴をあけた紙を綴じるための紐です。「とりあえず今のところはこれで」のような代用品の応急処置を恒久的に使っているように見え、監査する側からの印象は良くないものとなります。
また黒いものが多く、汚れが目立って汚らしいことが多いです。製造としては経費削減のつもりでしょうが、避けたほうが良いでしょう。
こういうものに変更する
裂けないヒモ
ビニール紐の再利用をやめ、裂けない丈夫な樹脂製のよりひもにすると良いでしょう。両端はライターで炙り、ささくれないようにします。
端は火で焙ります。
結束バンド
コードなどは結束バンドでとめましょう。ヒモでくくるより簡単です。
ボールチェーン、ワイヤー
ボールペンをどこかに持って行かないように、ヒモで記録している場所に固定している工場も多いと思います。今ではボールチェーンやワイヤーでクリップボードと結んでいるところが主流になっています。
最近はSUSBOを使っているところが多いです。最近はノック式より回転式のボールペンを使うところが増えてきました。いろんな工場で芯の交換時にノック式のバネがどこかに飛んでいって苦い経験をしているのかもしれませんね。
クリップボードも紙製を使っている食品工場はまずないと思いますが、樹脂製も余り見かけなくなりました。樹脂製は割れてしまうのと、バネが錆びてダメになりやすいので最近は金属製に切り替えている食品工場が多いです。
異物混入防止対策の記事一覧
-
前の記事
食品への異物混入防止対策 乾燥剤漏れ 2019.09.28
-
次の記事
食品への異物混入防止対策 テープ編 2019.10.03