食品工場で毛髪混入防止対策事例をお話しさせていただきました
2019年3月7日に幕張メッセで開催された食品安全シンポジウムで毛髪混入防止対策についてお話させていただきました。その講演を聞いてくださった食品工場の製造の方からぜひ自社でも話をしてほしいとお声がけいただき、6月21日に工場にお邪魔してきました。
毎月の勉強会
こちらの工場では主に製造に所属する人を対象に、 衛生だけではなく製造に役立つ内容のテーマで毎月勉強会を開いておられます。講師は社内の人だったり、外部から呼んだりと様々。
そんな中、 「こんな話を聞いてきてよかったから、みんなにも聞いてほしい」と私を呼んでくださいました。製造の方が会社にこういった提案ができる風通しのいい社風をうらやましく思いました。
この会社とのご縁
実はこの会社、2017年8月に転職の面接を受けたことがあるのです。購買部門に品証機能を持たせることになり、品証経験者の募集がかかりリクルートエージェントを通じて応募しました。採用には至りませんでしたが、私の職務経歴書がこんな素敵な社風の会社の目に留まったなんて改めてありがたく思いました。
行動が早い
この日は2回お話しすることになっていました。1回目にお話しした後、製造課長様が工場の入口でローラー掛けの様子を撮影するようすぐに指示を出してくださいました。お話したことをその場で実行に移していただけるとは、やはり一流の会社だと感銘を受けました。
そして2回目の時に、その録画の一部を皆さんと確認しました。今回初めて撮影されたとのことで、記念すべき第1回目の現状確認記録です。やはり毛髪混入にお悩みということもあり、作業者によって粘着ローラーのかけ方にばらつきがありました。
まだ何も教えていない状態ですので、録画を見て「あ~ こんなんじゃだめだ~」とお先真っ暗のように感じる必要はありません。動画を確認して「な~んや。ここが原因やったんか。あれやこれやあてずっぽうで対策してきたけど、ここさえ重点的に対策したらええだけやんか。」と思っていただけたのではないかと想像しています。「毛髪混入防止対策なんてたいして難しくないではないか」と感じていただけたのならありがたいです。
正しい粘着ローラーのかけ方を教えていくと、これから徐々に着実に変わっていきます。日々変化はなかなか実感できないかもしれませんが、現状のあたりまえが数か月後には当たり前ではなくなっています。1カ月後や2か月後に第1回の録画を見返すと、「この時はこれで大丈夫と思っていたなんて・・・」と成長を実感できることと思います。
ほかの食品関連企業様もお声がけくださればお話しに伺いますので、お問い合わせページなどから気軽にお声がけくださいませ。ただ会社に休みを申請しないと行けないので、日程調整が必要な点はご了承ください。
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