海外工場の監査
- 2022.03.14
- 品質保証
武漢を発生源とする新型コロナの影響で、現在は海外の工場視察の機会はなくなっています。それまではときどき行っていました。だいたい商社の人に同行してもらい行くことが多かったです。
事前準備
工場に関して
国内の近場と違い、それなりに交通費もかかるので度々行けるわけではありません。過去のトラブルの資料を確認したり、フローを確認してどこを重点的に見たいのかチェックしたり、工程の画像を送ってもらってツッコミどころを探したり、規格書を見て注意すべき原材料をメモしたり、工場について何を見るべきか事前に想定しておかなければなりません。
何を調べるかによって、pHメーターや塩分計、塩素濃度試験紙など必要なものも用意しておきましょう。
経路の確認
他の人は同行する商社の営業担当者にパスポートを渡して一緒にとってもらっていました。しかしこれをすると商社マンが貯めているマイルの路線を選ぶので、高くなってしまうことが多々あります。私の前任者はジャカルタに行くのに、大阪から羽田経由のANAで20万弱とか贅沢なことをされていました。出張が多い商社マンってスターアライアンス好きが多くないですか?
私の場合は自分で取っていました。ABロードで相場を確認してから、安くて時間が良い航空会社のHPで取るパターンが多かったです。ただ、ABロードは2021年でサービス停止となりましたので、今ならエアトリやトラベルコで相場を調べることが出来ます。
エアトリ https://www.skygate.co.jp/
トラベルコ https://www.tour.ne.jp/w_air/
単にルートや時間を調べるならスカイスキャナーと言うサイトがあります。けっこう重いのでちょっとイライラしますが、経由便も含めて検索できますし、発着時刻もわかります。現地の国内線も検索できます。
スカイスキャナのサイトに接続したら、矢印の部分をクリックします。
地域設定がポップアップするので、言語:日本語、国/地域:日本、通貨:JPYにして保存します。
前述の関空-ジャカルタなら台北経由で7万円ほどになりました。しかし経費を節減したからと言って会社から褒められたことはありません。単なる自己満足です。
手土産
海外工場なので手土産を持っていくように指示がありました。軽くて量が多いもののほうがインパクトがあります。私はスーパーやドラッグストアでポテトチップスなどを大量に買って持って行っていきました。桜柄がウケると聞いている所に行くときは100円ショップで食器を買っていったりしていました。
ある時、デパ地下で買ったような、おそらく5000円くらいの小分けのパウンドケーキセットを商社マンは持ってきていました。「これは我が社からの~」と出しているのですがパウンドケーキには目もくれず、現地の工場の人たちはポテチやカールに飛びつき、目の前で袋を開けて喜んでいました。仕方なくご自分で包装紙を開けて渡そうとしていたのですが、みんなスナック菓子などに夢中。そっちの方が高いのに申し訳なくなりました。
その中でもすごくウケたのが植垣米菓の「烈火わさび」です。現地の人たちが同僚に食べさせて大笑いしていました。わさびを口にしたことがない人たちばかりでしょうから、きっと驚いたことと思います。
マイルをためるなら
商社マンは飛行機に乗る機会が多いでしょうが、メーカーの人間はそれほど出張に行きません。マイルを貯めようとしたところで、1~2年間と設定されている有効期限内に交換できるほどマイルは貯まりません。
ただデルタ航空ならマイルの有効期限がありません。デルタ航空に乗ることがなくても、スカイチームの他社便に乗ってもマイルを付けてくれます。
交換できるほどマイルが貯まるかどうかわかりませんが、持っておいて損はしません。オンラインで入会できます。
マイルを付けてもらうには航空会社のカウンターで荷物を預けて搭乗券をもらうときに、マイレージ会員番号を伝えれば良いだけです。有効期限がないので、そのうち何かに交換できるかもしれません。気長に貯めてみてはいかがでしょうか。
普段使っているクレジットカードのポイントもデルタのマイルに変換できることもあります。有効期限内に使い切れないクレジットカードのポイントもデルタのマイルに変えれば、無駄に消えていくこともなくなります。参考にしてみてください。
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