食品への異物混入防止対策 筆記具編
- 2019.10.08
- 異物混入防止対策
まだ工場持ち込みの筆記具にルールがないところがあります。ルールを作って作業者や外来者に周知し、運用しましょう。
えんぴつ、シャープペンシル
生産計画など書いては消し、また書いては消しというものがあるところでよく見かけます。しかし折れた芯が食品に混入すると、口の中を傷つける可能性があり危険です。普通の食品工場では持ち込み禁止にしています。
えんぴつやシャープペンシルと対の存在が消しゴムです。消しゴムのカスも管理できないので、工場監査に来た人は異物混入のリスクを心配します。昔は「でるでるマーカー」というペンがあったのですが今も売っているのでしょうか・・・
書き換えが発生するところについてはフリクションを利用するといいでしょう。フリクションは後からいくらでも書き換えられるのが特長です。
一方、記録はその場そのときに記入することが鉄則です。記録用紙には後から書き換えられるフリクションで記入させないよう、社内ルールを徹底しましょう。例えばフリクションは青とオレンジのみで、記録用の消せないボールペンは黒と赤のみというように色分けしておくと見分けやすいです。
ただ、工務や工事業者でどうしても鉛筆、シャーペンを使わないといけない場合 (金属に線を引くのに使うらしい) もあります。事前に持ち込むことを申請してもらい、退出時に異常がなかったか報告をもらうようにしてください。
ボールペン、マジック
キャップ付きのペンはキャップがなくなっても元からなかったのか、紛失してなくなったのかわからなくて管理出来ません。またキャップが欠けていても気にとめることなくそのまま使われ続けることがあり、破片が製品に混入していると大事になります。
筆記具は必要なところに会社が設置してやらなければなりません。そうしなければ、各自が私物の筆記具を持ち込むようになり、食品工場として不適切な筆記具を呼び込む遠因になります。筆記具は適切なものを会社として選び、そして会社指定以外の筆記具は持ち込まないようルール化する必要があります。
ボールペンはノック式のものが多かったのですが、最近はねじって芯が出るタイプや芯が出っぱなしのタイプが増えてきました。
マジックやホワイトボードマーカーもノック式のほうが良いです。しかしノック式はインクがすぐなくなるので頻繁にインクカートリッジを交換しなければならないと不評でした。工場によってはキャップと筆記具本体をヒモで結んでいるところもあります。パイプにヒモを通してキャップや本体に押し込むだけで作れます。
異物混入防止対策の記事一覧
-
前の記事
食品工場の方へオススメ 毛髪混入が約8割減った事例のもくじ 2019.10.07
-
次の記事
食品への異物混入防止対策 繊維編 2019.10.10